1984年のわかくさ国体から47年後の2031年、奈良県での国体(2024年より国民スポーツ大会に名称変更予定)開催が内々定したようだ。
他の都道府県が次々と2巡目の国体開催を決めていくなか、招致活動を行っていた奈良県。ついに10年後の国体開催を(ほぼ)手にした。
そもそも「わかくさ国体」とは?
「わかくさ国体」とは夏季・秋季大会が奈良県で行われた第39回国民体育大会のテーマ(愛称みたいなもの)。
メイン会場は奈良市の鴻ノ池陸上競技場であったが、天理で柔道、橿原で硬式野球のように県内各地で競技が行われた。(わかくさ国体についてはいつか詳しい記事を書きます。)
国体2031のメイン会場をめぐる議論1 ~市営じゃダメ!?~
国体の開催が内々定したのは喜ばしいことかもしれないが、実はメイン会場がまだ決まっていない。そもそも県には全国規模の大会を開ける陸上競技場が少ない。
県内から「県営施設を会場に」との声が上がっているらしく、そうなると市営の鴻ノ池では開催できない。そしたらもう、県営の橿原公苑に大きな競技場を作るしかないのだが…
どうやら橿原公苑では狭すぎるらしい。
そこで白羽の矢が立ったのが橿原市営の橿原運動公園(ウォータースライダーとかがあるところ)だ。ここなら新施設を建設できる広さがあるのだが、何しろ「市営」なのである。
国体2031のメイン会場をめぐる議論2 ~橿原開催論~
何とか橿原運動公園をメイン会場とするため、橿原公苑と橿原運動公園の用地交換(橿原公苑が市営、運動公園が県営になる!?)をする案や、橿原公苑と橿原運動公園を一体ととらえて整備する案もでている。
しかし実は、まだメイン会場が橿原市に建設されることは確定ではない。
国体2031のメイン会場をめぐる議論3 ~名乗りを上げる磯城郡~
橿原がもたつく(?)間にメイン会場建設地として磯城郡が名乗りを上げた。
磯城郡は田原本町・三宅町・川西町の3町からなる郡。その磯城郡が2020年10月、奈良県と「スポーツ施設の整備」についての協議を設定する覚書を締結したのである。(大和平野中央プロジェクトとかいうらしい)
10年後の国体のメイン会場はどこになるのか。奈良県は橿原市・磯城郡と協議を進め、来年度の選定を目指している。
参考