奈良県の地場スーパー研究 【第三回】中村屋

奈良県のご当地スーパーを紹介するこのシリーズ、第三回は中村屋です。

創業から100年以上、奈良・生駒・木津川の3都市のみで営業してきた超ローカルスーパーを紹介していきます。

 

歴史

1911年 中村石蔵氏が奈良市下清水町中村屋商店を創業。

1961年 スーパーマーケット業を開始

1979年 株式会社中村屋設立

1985年 大宮1丁目店に本社移転

1993年 奈良県外初出店

2011年 奈良市の三店舗を一斉閉店

2022年 大宮1丁目店閉店で京都府木津川市梅美台店へ本社移転

奈良県の地場スーパー研究」だが、実は本社は京都なのである…

 

歴代店舗一覧

中村屋下清水店

1961年、中村屋がスーパーマーケット業を開始した店舗。奈良公園奈良教育大学の中間付近、中村屋創業の地。1985年まで本社があった。

2011年閉店、現在は駐車場になっている。

 

中村屋新大宮店

1978年、新大宮駅前のことやビル一階(現在エブリボディが入居)に開業。

かなりの街中にあったが、2011年閉店。

 

中村屋恋の窪店

奈良市恋の窪の住宅地に1980年開業。下清水、新大宮は比較的市街地の店舗だが、ここは完全に郊外住宅地。

ただ、下清水や新大宮と同じく駐車場が十分に無い小型店であり、時代の流れにあっていなかったのか共に2011年閉店。現在はファミリーマート

 

中村屋大宮1丁目店

JR奈良駅の少し北に1985年開業、創業地の下清水町からここの二階に本社が移転

2011年閉店の三店舗と同じく駐車場が十分に無い小型店であったが、本社併設だからか儲かっていたのか2011年は耐え、2022年に閉店。建物は解体され、本社も移転した。

     

 

中村屋高の原店

奈良市市街地周辺から抜け出し、京都府県境付近のニュータウン・高の原の山善ビルディング高の原駅前ビルに1990年開業。2006年閉店。

中村屋全店舗の中で、現在判明している限りでは一番初めに閉店した店舗

 

中村屋富雄店

これまでの店舗から一気に西へ、富雄エリア(三碓)に1995年開業。

阪奈道路のすぐそばにあり、富雄駅から富雄川沿いに南へ下った場所。駅からやや離れているが、帝塚山帝塚山南の住宅地から近く、丘の上の近大農学部に通っているとみられる若者もちらほら見られる。

創業地・奈良市唯一の店舗として2023年現在も元気に営業している。

     


中村屋東生駒

1999年、生駒市に初出店。店舗名は東生駒だが、東生駒駅前でもなんでもなく、住所としては壱分町小瀬料金所下りてすぐ、南生駒駅からも近いという何とも言えない場所。(どう考えても東生駒は無理あるが…)

     

 

中村屋富雄三松店

富雄駅から富雄川沿いに北へしばらく進んだ先に2011年開業。中村屋としては久しぶりの新店舗であり、富雄地区2店舗目。

しかし、ここから富雄川沿いに北へ進んだ先にラ・ムー奈良二名店が開業するなど経営が厳しかったのか早くも2018年に閉店してしまった。現在は居抜きでスギ薬局

     

以上が奈良県内の中村屋の店舗である。現在は富雄店、東生駒店と、木津川市の木津店、梅美台店の4店舗体制である。

 

その他

「中」をイメージした中村屋のロゴは古くから用いられているとされる。店舗を見て分かる通り、赤と緑は中村屋がよく使う色。

古くはいそかわ、イチカワなどと共に奈良県スーパーマーケット協会に加盟していたようだ。

     

比較的調べやすい企業ではありますが、それでも調べ切れていない店舗があるかもしれません。情報お待ちしております。

奈良県北部を中心に古くから愛されてきた中村屋。県外からどんどん競合が流れ込み、厳しいエリアではありますが、頑張ってほしいものです。

nara-nakamuraya.site