奈良県公立中学校生徒数ランキングトップ10(2010~2014編)~片塩の陥落、香芝北の急上昇~

奈良県にある公立中学校の生徒数ランキングトップ10を作成した。

今回は2010年から2014年までの5年分のランキングを紹介・分析する。

 

2010年

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 生徒数が大幅減少中だった絶対王者片塩中学校八木中学校を1人差で上回り、ぎりぎり首位をキープ。

ちなみにこれが片塩にとって最後の1位であり、この年の片塩以降、奈良県公立中学の生徒数が1000人以上になったことはない。

そのほか三笠富雄郡山は今でもトップ5の常連。

2009年、15位だった香芝北が遂にトップ10入りを果たした。(このあと怒涛の快進撃を見せることになる…)

今見ると意外なのは春日天理西か。春日中学校はJR奈良駅京終駅の中間地点にあり、ならまちの南側から大安寺、京終あたりまでを校区にもつ。天理西中学校は近鉄天理線沿線を校区にもつ。

惜しくもトップ10入りを逃した11位は香芝、12位は香芝東とじわじわ香芝勢が迫ってきているのが分かる。

 

2011年

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 ついに片塩が首位陥落し、八木の時代に突入する。

生徒が676人以上いないとトップ10に入れないという極めてハイレベルな年

富雄が三笠を抜いて3位になったり、桜井が畝傍を抜いて6位になったりと微妙な順位の変動はあるが、1位から8位までは前年と同じメンバー。

一大ニュータウン・真美ヶ丘の香芝東中学校がトップ10入り。

ちなみに11位が香芝中学校で、9~11位を香芝勢が独占している。

 

2012年

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1位~5位は順位変動なし。しかし片塩の生徒数減少は止まらず、3位富雄との差はわずか7人に。

6位~10位もメンバーは前年と同じだが順位が大きく変動した。畝傍はまた桜井を抜かして6位に。香芝北はなんと1年で生徒を84人も増やして7位に浮上。

ずっと8位だった春日は崖っぷちに立たされた。ちなみに11位香芝、12位天理西は前年同様。

 

2013年

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過去の王者・片塩が1年で生徒数を89人も減らし、4位に。

一方で2年連続3位で、片塩を抜くのはほぼ確実とされていた富雄が93人も減らし、5位に転落。生徒数が24人減ったにもかかわらず三笠が2位に浮上した。

三笠中学校は、猿沢池のあたりから近鉄奈良~JR奈良~新大宮~国道24号のあたりまでを学区に含む、奈良市中心部の中学校。

香芝北・香芝東・香芝はともに順位を一つ上げ、ついにトップ10に香芝市から3校ランクイン。特に香芝中学校は3年連続の11位から脱出を果たした。

ちなみに11位は春日。生駒駅南側、東生駒、菜畑などを校区に含む緑ヶ丘中学校が12位。

 

2014年

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順位は大きく動いた。前年4位の片塩は生徒数が800人を割り、8位にまで転落した。

一方で前年6位の香芝北は三笠・郡山・富雄といった猛者たちを次々追い抜き、2位に急浮上。香芝北中学校は大規模な香芝旭ヶ丘ニュータウンの真ん中に位置し、1999年開校の香芝市内で最も新しい中学校である。

生徒数を減らし続ける富雄香芝東に抜かされるのは時間の問題か。

6位・7位あたりを死守する畝傍の粘り具合は圧巻。

春日がトップ10に返り咲いた一方で、ずっと低空飛行していた桜井は700人を割り、崖っぷちに。

ちなみに香芝はまた11位に戻った。そして葛城市の新庄が12位に、奈良市伏見が13位に浮上。(伏見がこのあとトップ10常連になるなんて…)

前年12位の緑ヶ丘が14位、大瀬が15位と、まったくトップ10入りしない生駒勢

 

 

以上が2010年~2014年の奈良県公立中学校生徒数ランキングでした。

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 こうしてみると片塩の下がり具合と香芝北の上がり具合がよく分かる。

 

2015~2019編も作成する予定。ここから八木・郡山・香芝北時代に突入し、伏見が常連になり、畝傍と桜井の競り合いが再び起き、緑ヶ丘にかわる新たな生駒勢が現れ……

 

参考

学校基本数一覧/奈良県公式ホームページ